はじめてのリールに巻くライン

ルアーロッドが決まって、それにセットするスピニングリールも決まって、さて次はリールに巻くライン(釣糸・道糸)ですね。

お店に行けば素材いろいろ銘柄あれこれズラリたくさん並んでいて、初めての方にはどれを選べば良いのか見当もつかないでしょう。

それらを釣魚やシチュエーションごとに解説していったのでは、とても長くて複雑な内容になってしまいそうです。

そこで今回は初めてのルアーフィッシングを前提に、陸から楽しむ海の対象魚に絞ってお話しをしたいと思います。

1.まずはPEライン

多種多様なラインがある中で、海のルアーフィッシングに限って言えば、そのほとんどの場面でPEラインが多用されています。

当店の販売数で比較しても、全体の9割以上がPEラインです。

PEラインは最初のうちは扱い難いと感じるかもしれませんが、海のルアー釣りではメリットも多いので、早いうちに使い慣れておいた方が良いと思います。

場合によっては海のルアー釣りでもPEライン以外の素材が適していると感じる事があるかもしれませんが。

しかしこれもPEラインの特性を知った上で比較できる事なので、まずはPEラインからのスタートをオススメします。

フィッシングラインというのはじつに不親切で、その素材をわかりやすく表記してないものが数多くあります。

PEラインもまたしかりで、パッケージの片隅に小さくPEと表記されていたり、場合によってはPEの文字さえありません

しかし陳列棚には表記しているお店も多いので、これで確認するか、あるいはお店の人に聞くのが早くて確かです。

2.まずは4本編み

PEラインは複数の糸を編んだり撚ったりして1本のラインにされていますが、この編み込みの本数によって4本編みとか8本編みなどと区別されています。

結論から言うと、これから始めようという方がまず最初に巻くPEラインには4本編みが良いでしょう。

同じ銘柄の8本編みよりもいくぶん硬めで張りのある仕上がりになる事が多く、多少は扱いやすく感じるはずです。

それでもなお初めてのPEラインはトラブルも多いので、意図せず巻き替えという際にも4本編みなら比較的お安い価格で済みみます。

なおPEラインにはこの他に3本編みや12本編みもありますが、これはいずれ興味が沸いたら試してみてください。

3.長さは150mか200mを

港内や河川内での釣りなら150mのPEラインを巻き、サーフでの釣りには200m巻きが大体の目安です。

ラインのカラーは朝方や夕方の釣りが多いならシルエットのハッキリした濃い目の色合いを選び、夜釣りが多いのなら暗い中でも見やすい明るめな色合いを選ぶと良いでしょう。

中には10mづつ色分けされたラインもあり、投げた距離やルアーの位置がわかりやすいので、とくにサーフの釣りでは好んで使う方も多くいらっしゃいます。

4.まずは下巻きのラインから

まずは、これから巻こうとするPEラインをそのままスプールの芯から巻いたとして、それでちょうど良い巻き加減になるのかを確認しましょう。

おそらく、あらかじめ別のラインで下巻きをしないと適度な巻き具合いにならない事が多いはずです。

いわゆる、スプールに嵩上げをするというわけですね。

下巻きのラインは極端に太い物でなければ何でも良いのですが、まず最初にスプールの芯に結び付けるラインはナイロンやフロロなどのモノフィラメントラインにしてください。

もし仮に下巻きの必要がない場合でも、いきなりPEラインではスプールとラインが滑ってしまうので、まずはほんの少しでもいいので下巻きのラインを繋げてください。

5.強め硬めに巻きましょう

PEラインをリールに巻く時は、ラインをなるべく強く張った状態で、リールのスプールに硬く巻き付けるようにしましょう。

緩く巻いてしまうと上側のラインが食い込んでしまってキャストの妨げになったり、スプールからラインがまとめて放出したりと、厄介なトラブルの原因になります。

釣り具店によってはライン巻きの作業台が用意されていたり、購入したラインを巻いてくれるサービスもありますので、まずはこれらを利用する事をお勧めします。


PEラインの値札を見比べると、同じスペックなのに価格が大きく違う事が良くあります。

ちなみにただいま当店に在庫のあるPEラインで最も安い物は、150m巻きで1,144円(税込み)です。※2022年7月現在

実際に使ってみましたが、トラブルが多いとか、簡単に切れてしまうとか、そんな心配はありませんでした。

ただ、安価なPEラインはカラーの色が早く褪せてしまったり、ライン表面の毛羽立ちが早いように感じます。

つまりこれは劣化が早くて耐久性に優れていないという事だと思います。

しかしPEラインの扱いに慣れていない初心者の方は、ラインの寿命よりも先にライントラブルなどで破棄する事が多いので、長持ちするだけの高価なPEラインの利点はあまり感じないでしょう。

よほど粗悪なラインでない限り、手頃な価格のPEラインを早めに巻き替えながら常に良い状態を保つのも得策かと思います。

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